「貯蓄から投資へ」
と言われ、注目されているNISAとIDECO。
今回はIDECOについて解説していきます。
同じように長期で積み立てる投資ではありますが、NISAとは異なるメリットがありますので解説していきます。
iDeCo(個人型確定拠出年金)とは
iDeCoとは、公的年金(国民年金・厚生年金)とは別に給付を受けられる私的年金制度で、税制優遇のある制度です。
加入は任意で、加入の申込、掛金のつみたて、掛金の運用の全てをご自身で行います。
加入後は、定期預金・保険・投資信託の中から好きなものを選び、毎月一定の掛け金(下限5000円~)を積み立て、60歳以降に積み上げた資産を受け取る、という流れです。
いわば、老後資金を貯めるためのお得な自分年金制度です。
実際、何がお得なの?
といいますと、
・60歳まで掛け金として支払う金額が全額所得控除を受けられ節税になる(所得税・住民税が安くなる)
・NISA同様、運用益が非課税になる
・受け取り方法によって、税金を安くできる控除がある
という3つの税制優遇が受けられるのが、お得ポイントです。
NISAとの違いは?
・NISAは数百種類の投資商品の中から選べるが、IDECOは2023年4月より、運用商品数が35商品のみになる。
・60歳まで掛け金を支払っている間、控除を受けられ節税になる。
・60歳まで解約、引き出しが出来ない。※積み立てを停止することは可能です。
・掛け金額が職業によって違う。
・銀行や証券会社等でiDeCo専用口座を開設する必要があるが、開設・維持に手数料がかかる。(安くて年2,000円程度)
・iDeCo口座で積み上げた資産は、60歳以降に一括もしくは分割で受け取ります。その際、どちらの受け取り方でも、受け取り額に応じた所得税・住民税を支払う必要があります。
・含み益に20%の税金がかからないのは同じ。
などの違いがあります。
簡単にまとめると、
将来の為に資産を増やすNISA
国民年金だけでは足りないので、自分で年金を積み立てる分節税(所得税、住民税)する IDECO
といった感じです。
iDeCoの流れ
では、IDECOの流れを見ていきましょう。
手順1、 銀行や証券会社、ネット証券などでiDeCo専用の口座を作成(申し込み)して
手順2 、定期預金・保険・投資信託の中から何に積み立てるかを決めて
手順3 、60歳までのあいだ毎月一定の掛け金(5000円~)を積み立て
手順4、 積み上げた資産を60歳以降に受け取ります
掛け金の職業別上限金額
IDECOは職業によって掛けられる上限金額に違いがあります。
自営業 :月額6万8000円
専業主婦 :月額2万3000円
会社員:(企業年金なし) 月額2万3000円
会社員:(企業年金あり) 月額1万2000円or2万円
公務員 :月額1万2000円
これは上限金額ですので、下限5000円~であればいくらでも構いません。
ズバリ年間の節税金額は?
おおよそではありますが会社員の場合、
年収350万、上限額月2.3万円の掛け金の場合 年41,400円節税
年収450万、上限額月2.3万円の掛け金の場合 年44,200円節税
となります。
これを30年続けると、120万円を超える節税になりますね!
※ちなみにですが、IDECOで控除を受ける事で支払う住民税が減りますので、ふるさと納税ができる金額も変わってきますので注意が必要です。
投資商品の選び方
年金とはいえ、元本が毀損してしまえば元も子もありません。
商品を選ぶには、大切なポイントがあります。
・全世界株式のインデックスで手数料が低い商品
・投資期間は最低でも15年以上
この点はNISA同様ですね。
しっかり検討したうえで商品を選びましょう。
NISA? IDECO?どっちがいいの?
どちらも将来の為に資産を増やせて、税制優遇のある制度である事には変わらないのですが、
2024年から投資枠が大きく拡大し、資産が増える事を期待できるのは、NISAです。
オススメ書籍
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